人気の獣医になるには
獣医師になるには
動物病院などで働く「獣医師」になるには、農林水産省指定の獣医学科を設置する6年制の大学を卒業し、獣医師国家試験に合格することが大前提となります。
4年制の大学や短大、専門学校を卒業しても獣医師の国家試験受験資格を満たないため、獣医師にはなれません。また、実験や解剖などの専門的な実習が多いため、通信教育などでも獣医としての技術を身につけることは難しく、獣医師の受験資格を得られません。
社会人の方で獣医をめざすには、同じく大学の6年制獣医学科を受験し、6年間のうちに動物医療の専門知識と技能を修得し、国家試験を受験しなくてはなりません。ですので、社会人で獣医師を目指すのは働きながら大学に通うことになり、現実的には難しいといえるでしょう。
どうしても動物病院や動物関係の仕事に転職をしたいのであれば、獣医師ではなく、動物看護師という道を検討するとよいと思います。
獣医師の補佐的役割を担う動物看護師の資格は認定資格になりますが、大学卒業は必須ではないため、4年制大学や短期大学、専門学校で勉強することで、動物看護の資格試験を受験することができます。
獣医師の活躍するフィールド
大学を卒業し、国家試験を合格し、晴れて免許を取得した獣医師の従事するフィールドはさまざまです。動物病院へ勤務する割合は多く、全体の40%弱を占めています。 ここでは、獣医師の就職する分野をみてみましょう。
小動物診療
街の動物病院など、ペットとしてのイヌやネコなどの診療をする仕事。
約38%
公務員
食品衛生や、口蹄疫・鳥インフルエンザなどといった家畜伝染病の防疫など、行政に携わる獣医師として働きます。
約24%
産業動物診療分野
牛や鶏といった畜産・産業分野にかかわる動物の診療をする仕事。
約12%
その他
大学教員や医薬品の開発などに獣医師として携わる仕事。
約14%
このように、獣医師の活躍するフィールドは、動物病院だけでなく、ニュースでも日本を震撼させる鳥インフルエンザや口蹄疫などへの対策を行う行政公務員としての獣医師や、各畜産業における専門家としての活躍の場が設けられています。